
【体験会レポート】11/23・12/24開催!福島県須賀川市で「ワガママアワード」1Day体験会を実施しました
2024年11月23日および2024年12月24日に、福島県須賀川市の10代の方を対象に、「Japan Wagamama Awards」体験会を開催いたしました。
本日は当日の様子をレポートにてお伝えいたします!
福島県須賀川市とは?
福島県須賀川市(すかがわし)は、福島県の中央からやや南に位置する人口およそ7.5万人の市です。阿武隈川沿いには阿武隈山地や奥羽山系の山々からなる豊かな自然が広がっています。隣接する玉川にまたがって福島空港も位置しており、交通の要所としての側面も持つ市です。
💡歴史ある自然が楽しめるまち
国指定名勝でもあり牡丹園としては日本最大級の規模を誇る「須賀川の牡丹園」
東京ドームのおよそ3倍もの広さがある園内には290種類、およそ7,000株もの牡丹をはじめとした花々や風景を楽しむことができます。
また、春先にはおよそ180本もの桜並木が咲き誇り、松尾芭蕉が訪れたことでも知られる「翠ヶ丘公園」などもあり、歴史と自然が調和した魅力あふれる町です。
💡須賀川を彩る「火と灯り」の文化
日本三大火祭りとしても数えられる「須賀川 松明あかし」は、毎年11月の第2土曜に開催される伝統行事で、430年以上の歴史を持ちます。
およそ1万発の花火が夜空を彩る「釈迦堂川花火大会」では、全国から集まった花火師たちが技術を競う「尺玉の競演」が行われ、バラエティ豊かな珍しい花火が打ち上げられます。
💡「岩瀬きゅうり」をはじめとした特産物
須賀川市ではその立地を活かした都市型農業が盛んに行われており、特に秋夏きゅうりのブランドとして知られる「岩瀬きゅうり」が有名です。
米や果物の栽培も盛んで、甘く香り高い梨を目当てに梨狩りに訪れる観光客もたくさんいらっしゃいます。
当日のプログラムの様子
体験会は以下のような流れで行いました。
特に注目するポイントは、たった一人について考え抜くという視点です。
- スマホアプリ開発の基礎技術を習う
- 「たった1人のワガママ」を叶えるアプリの設計をワークシートを使って考える
- ワークシートで設計した「たった1人のワガママ」を叶えるアプリを開発してみる・体験 会修了証書を受け取る
- 国内大会、世界大会エントリーの話を聞く
まず「誰の、どんな課題を解決するか?」を考えるところからスタート。
【11/23の第1回目の様子】
小学生から高校生まで、幅広い年齢の学生が参加してくれました。
最初は緊張していた学生も、アプリをつくっていくうちに、だんだんと緊張がほぐれ、スマートフォンから音を出せたときには、たくさんの笑顔が見られました。

たったひとりの観光客に向けたアプリをつくるワークでは、実際にいる身近な人を思い浮かべる学生が多く、すぐにでも使ってもらえるアプリをつくっていました。

年齢に関係なく、誰もがMIT App Inventorを使って簡単にアプリがつくれること、ワガママLabのたったひとりの考え方で課題が解決できるということを、あらためて感じました。
【12/24の第2回目の様子】

第2回目は、情報系の高校で実施しました。
普段からプログラミングについて学習している学生が多かったので、これまでにないほど、アプリ開発はスムーズにできました。
ただ、たったひとりを思い浮かべるのが難しい...という学生が続出。

「つくるアプリが決まったら、アプリはすぐにつくれるんだけどな」という声が聞こえてきました。
それでも周りの人と協力しながら、たったひとりの細かい属性や生活シーン、感情を考えていくことで、つくりたいアプリの構想ができてくると、あっという間にアプリをつくることができていました。

先生方からも、こんなに楽しそうに、前向きに取り組んでいる姿を初めて見たという声をいただきました。
参加したみんなの声
体験会に参加した皆さんの感想を一部ご紹介します
「アプリ開発という初めての挑戦だったが、思っていたより簡単にできて楽しかった。また、誰か一人のためにプログラムを考えるという作業では、もし自分がその人だったら便利だと思うものは何かと考えながらできたのでよかった。」
「プログラミングは難しいと思っていたけれど、意外と簡単で楽しく取り組むことができました。普段の生活ではなかなか体験できない刺激的な時間でした。」
「パズルみたいで難しいと最初は思ったけど、それよりもどんなものを作ろうというワクワクが多くなって、とっても楽しかったです。お題に対して考えるうちに、こんなものを作りたいというアイデアが浮かんできて、また作りたいと思いました。」
「誰か一人のためにアプリを作るという作業が、新しい発見につながりました。単純な機能でも、誰かの役に立つアプリを自分で作ることができたのは感動的でした。」
「アプリ開発がこんなにも身近にできることを知って驚きました。今回の体験会で学んだことを活かして、須賀川市にもっと人を呼び込めるようなアイデアを考えたいと思いました。」
「アプリの設計段階で誰のために作るかを深く考えることが難しかったですが、だからこそ楽しさや達成感を味わえました。自分の考えが形になる面白さを実感しました。」
「今回の体験会では、自分のアイデアを一つ一つ大切に考え、それが誰かの役に立つ形になることを学びました。須賀川市の良さや可能性を改めて認識する良い機会となりました。」
これらの声は、体験会を通じて参加者がどれだけ多くの学びと楽しさを得たかを物語っています。須賀川市を舞台にした体験会では、「誰か一人のために」という視点が、新たな発見や創造の原動力となり、参加者たちの発想力を大きく広げるきっかけとなりました。
アプリ開発を通じて見える、新たな地

体験会を通し、参加者の皆さんからこんなワガママが届きました。
- 市街地からかなり離れて暮らしている祖母が、車の免許を返納した後でも楽しく快適に買い物ができるようにしたい。
- 日常のちょっとした不便を解決したい
- 須賀川にもっと店がほしい
- ゲームの攻略サイトが多すぎるのでよく使うリンクを開けるようにしたい(自分)
- 障害を持っている方々でも楽しめるような場所が検索しやすくなるようなアプリ
- 関わりのある人の日常生活で感じる悩み
- 発達障害の人達のように日常に不便を感じると思うからそういう課題を解決したいと思いました。
- 忙しい人の時間が取れない問題
- 2次元を趣味とした方の情報難
- 母が買い忘れをよくするので、それを解決したいです
- 何かの病気や障がいを持ってる人
- 不自由がある人に不便なく過ごせるようにしたい
- おばあちゃんに対して、急に雨が降ってきて洗濯物が濡れるという問題を解決してあげたいと思いました。
- 高齢者や障害を持っている人が普通の人と接触しても変わりなく暮らせること
- 日本には、年々外国人の移住が増えているので、困らないような環境を作れるアプリを作りたいと思いました
- 障害を持っていて困っている人
身近な人が抱える問題を考えること、そしてそれを解決することができたら、自分の住む地域はどんな地域になるのでしょうか?
それぞれのワガママは、自分、そして大事な人から地域へと繋がっていく過程となっています。
今回の体験会を通して、改めて須賀川市の良さや特徴と向き合うことで、自分たちが住む地域に目を向ける機会にもなったのではないでしょうか。
wagamama Lab